けれど、本当ならば、まりあとこんなに話すつもりもなかった。
一人でひたすら階段を上って、一人で死んで行くつもりだった。




まりあは、私が死ぬこと、どう思っているかな?



別にどうでもいいと言うだろうか。
それとも……。
 



首を振り、まりあの気持ちを考えるのを止めた。




そうしなければ、気持ちが不安定になりそうだった。
――私は、死ぬ。
そう言い聞かせ、足を進める。