「何でそんな顔するの……? 私なんか、もう死んでもいいんだよっ!? この世にいる必要なんかどこにもないもん……。 まりあと違って……!」 まりあは、悲しそうに、微笑みを消して囁いた。 「――海結は、死ぬの?」 「……っ」 言葉を詰まらせた。 そして、熱くなった感情が冷め、 やっと正気に返った。