―――――――――――――放課後。 階段に向かう途中で、吉村七瀬を見た。 相変わらず、綺麗な顔立ちをしていて、すれ違う女子が皆振り返っていた。 すれ違う時、私はなんとなく俯いた。 なぜだかはわからないけれど、前を向いて歩けなかった。 すれ違い、ゆっくりと顔をあげた時だった。