天国への階段 ―いじめ―





「普通なら、親のこと恨むとか、あたしのこと恨むとか、あると思う。

けど、沙良は大人だった。
あたしが言えることじゃないかもしれないけど……自分の立場とか、自分がどうしないといけないのかとか……全部、小さい頃からわかってた」
 



相島まりあの妹。



そうしか見ていなかった、相島沙良という存在が、急に近くなった気がした。