天国への階段 ―いじめ―

 




万里香の言葉の意味を感じ取って、上履きを手に持って逆さにした。



すると、カランカランと大量の画鋲が落ちてきた。
靴の先の方に入れておいたのか。


麗子たちだろう。
――でも、なぜ、万里香が?
 


そう思って横を見ると、もうすでに、万里香はいなかった。
 




……万里香。
もしかしたら、私を助けてくれた?