狼クン達のオリの中②【完】

「ぇ・・・・」




この世のものとは思えないくらい綺麗な玲ちゃんにギュッとされ、女の子同士なのに、あたしは胸がドキドキした。



玲ちゃんの清らかな香りに包まれて。



華奢な肩を震わせる玲ちゃんに。



不覚にも、ときめいた。





ま・・・まずいです。


女の子ってわかってても、玲ちゃん中性的な妖しい色気があるし、このままじゃ、あっちの世界に行ってしまう!!




あたしは不自然にモゾモゾ動いて、玲ちゃんから離れた。



赤い顔を見られたくなくて。



「さ!
行こっ!!」



玲ちゃんに背中を向けて、ドアに向かって歩き出した。