狼クン達のオリの中②【完】

「そんな・・・だめなんて!!
ぜひ!
ぜひ!!
お願いしますっ!!」



あたしが勢い込んで言うと、玲ちゃんは嬉しそうにはにかみ。



「ありがとう。
嬉しい」



そう言った後。



「玲・・・あんまりお友達・・・いなくて・・・。
なんでかなぁ?」



寂しそうに微笑んだ。



「玲ちゃんが綺麗すぎるから、みんな近寄りがたいだけだって!!」



元気付けたくて。


明るく言って、背の高い玲ちゃんの肩をバシッと叩く。



「あたしが、いるじゃん!!」



直後。



「ありがとう・・・」



瞳を潤ませた玲ちゃんが、あたしの体をギュッとした。