狼クン達のオリの中②【完】

「あ・・・そろそろみんなのところに行かないと・・・」


玲ちゃんが指を顎にあてる。


仕草の一つ一つが、本当にかわいい。



「あ・・・よかったら由梨ちゃんも一緒に行かない?」



指を顎にあてたまま、大きな目でジッとあたしを見つめる。



「え?
あたし?」



玲ちゃんの突然のお誘いに、ドギマギしてしまう。



「うん・・。
玲のお友達ってみんなに紹介したくて・・・」



目を伏せた玲ちゃんからは清らかな色気がこぼれ落ち、胸をギュッとわしづかみされる。



「だめ・・・かなぁ?」



そう言って、玲ちゃんは無垢な瞳を潤ませた。