狼クン達のオリの中②【完】

「あ・・・。
ごめ・・んなさい。
あたし、由梨っ・・ていいます。
こ・・・・こ・・・小泉由梨です。
ぜひ、お友達になっていただきたくて!!」




手を使った大きなジェスチャーで好意を伝えようとしていると、口に手をあて、クスリと笑われる。




そのあまりの愛くるしさに頭がボーっとして、さらに顔が赤くなる。



そんなあたしの様子を見て、大きな目をくりっとさせ、クスクス笑い。



「喜んで」



女の子は白い手を差し出した。



あたしの両手をギュッと握り。



「玲です」



清らかな声で、天使の微笑みをあたしに向けた。