狼クン達のオリの中②【完】

そして、あたしを離し――…


あたしの左手をすっと持ち上げる。



そして、あたしの薬指に軽くキスしたあと、



愛しそうにあたしを見つめ、



綺麗な笑顔を見せ、



綾瀬涼は、あたしの薬指に指輪をはめ、




「おまえが、そんなに望むなら。
オレは、これから先、ずっと――…
おまえと一緒にいてやるよ」




高飛車に



傲慢に



でも



満面の笑みで



言い放った。