狼クン達のオリの中②【完】

「え・・。
でも、テストなんて・・」



何のことだろう・・?


覚えない・・・。


首をかしげるあたしに。




「受けただろ?」


綾瀬涼が、あたしの額をつつく。



「え?」



「だから、受けただろ?
オレの出した、テスト」



「え・・・」



「おまえ。
100点以上の答えだった」



綾瀬涼のどんどん甘くなる瞳に、



あたしは顔がどんどん赤くなるのを、感じた。