狼クン達のオリの中②【完】

ネガティブなことばかりが頭の中をぐるぐるして、あたしは髪の毛をグリグリしながら、叫んだ。



「あたしも、この子みたいにかわいくなりたーい!!!」



「ゆ・・・由梨ちゃん?」



蘭ちゃんがあたしの叫び声に、唖然とした表情を浮かべる。




「だってさ。
足だって、腕だって、ウエストだって、こんなに細いし。
顔は、こんなに小さくて。
目なんか、くりくりだし。
色は白いし。
笑顔もかわいすぎる。
あー!!
あたしも、こんな風になりたいよ~!!!」




雑誌をつかんで絶叫した、あたしの頭の上。