「由梨。
先に風呂、入れ」



部屋に入って、あたしを下ろすと、



綾瀬涼は、あたしの視線にあわせて屈み、



「風邪ひくと、困る」



おでこをコツンとあわせる。




「寒くない?」


不安そうに、瞳を揺らした後、



「でも、まぁ・・・。
すぐに、熱くしてやるけど、ね?」



そう言って、エロ悪魔の顔でニヤッと笑う。