狼クン達のオリの中②【完】

「由梨・・」




唇を離した綾瀬涼から、こぼれる言葉。




「おまえ、こんなとこで、煽りすぎ」




チっと悔しそうに、舌打ちして。




「止まんなく、なるだろ?」




あたしを壁に押し付け、キスをし、




「おまえ、責任とれよ?」




そう言って、鍵をちらつかせる。



「え?」



首をかしげたあたしに、




「玲ちゃんが、部屋・・・使ってって。
帰り際、渡してくれた」




そう言って、綾瀬涼は、綺麗に笑った。