狼クン達のオリの中②【完】

「オレには。
芸能人として、たくさんの女の子を幸せにすること
は、できません」





淡々と


言葉を選び


綾瀬涼は、自分の気持ちを口にする。


時折


つらそうに


唇をかみ締めながら





「オレには。
芝居だとわかっていても、他の女の子に、キスするなんて、できません」



言葉をつむぎ続ける。