「でも、オレ。
彼女以外に、本気のキスなんか、できませんよ?」



そう言って、綾瀬涼は、あたしの手を握る。



「え?
彼女・・って?」



「美咲ちゃんじゃないの・・?」



「え・・・?」



その場にいた全員がびっくりし、

どよめきが起こる中。




「彼女は、この子・・・。
由梨だけ、ですよ?」



綾瀬涼は、あたしの肩を抱く。