「炭酸のはじける感じで、
甘酸っぱく、プチプチした感じって言うし?」



視線を上げて、


いたずらっ子のように、笑う。





「本気でキスしてみてよ。
なんて、オレを挑発するし?」



しり上がりの語尾に、


瞳に浮かぶ、甘い光。




ただ立っているだけで絵になる、綾瀬涼を前にして、



「でも、それは、美咲ちゃん相手のことで・・・」



監督さんは、困惑した表情を浮かべる。