「涼くん!! 何を考えているんだ!? 君もだよ!!」 プールから上がったあたし達に、監督さんの怒声が響き、バスタオルが投げつけられる。 ひっ・・。 ごめんなさい・・・。 シュンとして、首を縮めたあたしの横で、 「何って・・・もちろん。 撮影のことですよ?」 真っ赤になって怒る監督さんに、綾瀬涼は髪をふきながら、魅惑的な微笑みを浮かべる。 は? 何言ってるの? 綾瀬涼?