狼クン達のオリの中②【完】

目から涙がこぼれそうになった時。



「チッ・・」



小さな舌打ちの音が聞こえ、



「え?」



まわりを見渡したあたしの目に、




「玲、やっぱり、無理です」




そう言う、玲ちゃんの姿がうつった。




え?



玲ちゃん・・・何言い出すの?




ポカンとするあたしの前。



玲ちゃんが、監督さんに、涙ながらに訴える。




「玲。
キスなんて、できません。
玲。
水着になんて、なれません」