狼クン達のオリの中②【完】

「そんなこと言っても、しょうがないでしょ?
ボクが脱ぐわけには、いかないんだから」



そう言いながら、玲王は腕組みをとき、



「するからね?」



唇を尖らす。



一瞬の間の後。



「・・・するからね?」



今度は、同じ言葉に、からかうような響きがまじり、



ハッと顔をあげたあたしに、



「玲以外見れなくなるくらい、強烈な、キス」



そう言って、玲王は、



玲ちゃんの顔で、



天使の顔に、邪悪な笑みを浮かべて、



楽しそうに笑った。