狼クン達のオリの中②【完】

そんなの、簡単よ。




「玲ちゃん、水着に・・・(なります!!)」



って言おうとしたあたしの背中に、玲ちゃんのとび蹴りが決まる。




「げほっ・・・げほ・・・」



コンクリートに叩きつけられて、荒いせきをするあたしを、




「どうしたの~?
大丈夫~?
由梨ちゃん」




玲ちゃんが、しらじらしく、介抱する。



あんた、何してくれんのよ!!



「水着くらい、どってこと・・」



玲ちゃんをキッと睨みつけ、文句を言うあたしにのみぞおちに――…



「ぐふっ…」



玲ちゃんのこぶしが、入った。