狼クン達のオリの中②【完】

「甘さも、出てない。
刺激的でも、ない」



ひげを撫でまわしながら、大声を出した。




「もっとさぁ~。
炭酸のはじける感じを表現してよ。
ほら。
甘酸っぱい、プチプチした感じ。
わかるでしょ?」




って、わかんないよ!!



あたしが心の中でつっこみを入れていると、



「甘くね~♪
刺激的にね~♪
頼むよ~♪♪♪」



監督さんの大声で、2回目のリハが始まった。