「涼くーん。 玲ちゃーん。 撮影始めるよ~」 監督さんの声が、プールサイドに響きわたる。 「うーん。 絶好の撮影日和だねぇ~」 監督さんはサングラスをはずし、もしゃもしゃはやしたひげを撫でる。 「甘~く頼むね?」 2人に向かって、親指をつきたて。 「でも、刺激的に♪」 大きな声を張り上げる。