狼クン達のオリの中②【完】

あたしは、そんな玲ちゃんを苦々しく思いながら、玲ちゃんが日に焼けないように、傘をさす。




あんた、男なんだから、こんなのいらないじゃん!!



あたしは何日も、綾瀬涼としゃべってないんだからね!!



心に潤いがなくなって、干からびまくってるっつーの!!



いちゃいちゃすんなっ!!



何度も、傘を床に叩きつけそうになるのを、必死でこらえながら、後をついて行くと、




「由梨ちゃん。
もう、ここでいいよ?」



玲ちゃんがピタリと止まり、あたしに横目を向けた。