狼クン達のオリの中②【完】

「へぇ~。
お姉ちゃん、焦らしたんじゃないの?
じゃなければ、何?
他の女と二人きりでいても、あたしは平気です。
って。
余裕だね」




「薫・・・そんな言い方・・」




「だって、そうでしょ?
ボクも、そんな女、嫌だな」




薫は蔑んだ目をあたしに向け、




「そんなの、真剣な涼兄に、失礼じゃない?」




踵を返した。