狼クン達のオリの中②【完】

「ふーん」



薫はスッと温度を下げ。



「じゃあ、お姉ちゃん。
自業自得ってやつじゃない?」



冷たく、突き放すように、言い放つ。



「え?」



「涼兄。
美咲ちゃんを選んで、正解だったんじゃない?」




「え・・・何それ・・」



「だって、お姉ちゃん。
涼兄のこと、好きじゃないでしょ?」



「え?
そんなこと・・」



「好きって言われる状況に、酔ってただけじゃない?」



「え・・・」



「だから、あの夜。
涼兄を、突き飛ばした。
違う?」