狼クン達のオリの中②【完】

「ははは・・・。
冗談、冗談」



「薫っ!!!」



「でも。
お姉ちゃん、涼兄のこと好きなんだろ?」



「うん」



「じゃあ、涼兄に任せとけばいいのに」



「だからっ!!
いざとなると、怖いんだってば!!」



「はいはい。
わかったから。
お姉ちゃん・・・。
泣かなくっても・・・・。
大丈夫だって」



薫が優しくあたしの頭を撫でる。