「ふう・・。 さっぱりした♪」 綾瀬涼を送り出し、速攻、お風呂に直行した玲ちゃんが、玲王になって戻ってくる。 「玲のメイク・服装のままだと、息苦しすぎ」 無邪気に笑って。 「こっちおいで~」 あたしに手招きする。 「髪の毛いじってあげる」 鏡の前で。 器用にあたしの髪をいじり、ピンをさす。 「ほら、こんな髪型も似合うんじゃない?」 「あー。 こんな髪型もいいね?」 本当に無邪気に笑って。 「キスしていーい?」 鏡に映っていた自分の姿が見えなくなって。 玲王の顔が、アップになった。