狼クン達のオリの中②【完】

「え・・・。
どう・・・・って・・・」



口ごもるあたしに。




「あーあ。
本当なら、ボクが抱くはずだったのになぁ~。
お姉ちゃんのこと」



無邪気に言って、クスっと笑い、首を斜めに傾ける。



金色の髪をサラサラ揺らし。



「涼兄、上手かった?」



薫はニヤニヤしながら、あたしの顔をのぞきこむ。



「ば・・・ばか!!
朝から何言ってるの!?
っつーか。
ここ、学校だし。
そんなエロ話は、厳禁です!!」



あたしは、薫に怒鳴って背を向ける。