狼クン達のオリの中②【完】




人のいなくなった校門前。



「見ぃちゃったっ♪」


「え?」



走り去る車に軽く手を上げ、薫がスタスタ歩いてくる。




げ!

薫!!




「お姉ちゃん。
朝からラブラブだね?」


からかうような小悪魔笑顔を炸裂させ、肘であたしの腕を突付く。



「もう、見せつけすぎっ」


そう言いながらニコッと笑い。



「昨日の夜は、どうだった?」


無邪気な笑顔で、ストレートな質問をぶつけてくる。