人のいなくなった校門前。 「見ぃちゃったっ♪」 「え?」 走り去る車に軽く手を上げ、薫がスタスタ歩いてくる。 げ! 薫!! 「お姉ちゃん。 朝からラブラブだね?」 からかうような小悪魔笑顔を炸裂させ、肘であたしの腕を突付く。 「もう、見せつけすぎっ」 そう言いながらニコッと笑い。 「昨日の夜は、どうだった?」 無邪気な笑顔で、ストレートな質問をぶつけてくる。