でも。



次の瞬間。






「由梨ちゃんには、綾瀬涼を渡さないよ?」



愛らしい女の子の声が耳をかすめ。





放された腕の向こうで。








「綾瀬涼は、玲のものにするんだから」



玲ちゃんが、大胆不敵に笑っていた。