「なんで、あたしなのよ!?
あたしは、綾瀬涼が好きなの!!」



そう怒鳴ったあたしに。



「だからだよ」



玲王はわけのわからない答えを返し。


辛そうに、唇をかみ締める。



唇の色が変わるくらいかみ締めた後。




「綾瀬涼には、由梨ちゃんを渡さないよ?」



玲王は、天使の顔をフっと歪ませ。



「どんなことをしても。
どんな手段を使っても。
由梨ちゃんをボクのそばに置く」



邪悪な表情を浮かべ、あたしを胸の中深く抱きしめる。