はぁ~?

玲王!

あんた、何考えてるの?

性格悪すぎっ!!






「それと、もう一つ」






玲王はワンピースのしわを伸ばしながら、顔を上げ。


あたしの瞳に、真正面から切り込む。





「覚えておいて。
ボク、男だから」




「え?」




「由梨ちゃんがこれから一緒にいるのは。
見かけはどうあれ。
男だから」




そう言った玲王の。

邪悪な色気にギクッとした時。





玲王は愛らしい笑顔をあたしに向け、あたしをギュッと抱きしめた。




「こんなことだって、簡単にできちゃうよ?
だから、油断しちゃだめなんじゃない?
男は、みんな狼だよ?」