狼クン達のオリの中②【完】

「ち・・ちょっと!!
どいてよ!!」



暴れるあたしに。





「じゃあさ?
いざとなった時。
すっごい失敗しちゃったらどうするつもり?」






至近距離であたしの瞳をのぞきこみ。


あたしの不安をさりげなく煽り。


愛らしい天使のような顔の中に、心配そうな表情を浮かべ。




「ボクは、由梨ちゃんが心配なだけ」




唇をかみ締めて、眉根を寄せて。


大きな目を潤ませる。