狼クン達のオリの中②【完】

「何よ!!」



「別に。
自信たっぷりだったな・・と思って」



「え?」



「君からお願いすればいい。
なんて、すごいセリフだよね?」



玲王に言われて、綾瀬涼の言葉を思い出し、顔が赤くなる。



冷静に聞くと、恥ずかしすぎるなぁ・・・。



言えるわけないよ~!!



抱いてください・・なんて。



あたしがギュッと目を瞑ると。



「壊したくなる・・・ね」



「え?」



空耳かと思うくらい、小さく暗い玲王の声が聞こえた。