狼クン達のオリの中②【完】

「き・・・きゃあ~!!!」




驚いてひっくり返り、尻もちをついたあたしを。




「あー。
おかしい。
ゆ・り・ち・ゃ・ん・ホントに気がつかなかったわけ?」




おかしくてたまらないといった顔で、見下ろす。




「ち・・・ちょっと!
ボクって何?
女の子じゃなかったの?
っていうか、あんた誰?
さっき会ったお兄ちゃんの方?
妹に合わせるって言って、騙してたの?
本物の妹はどこよ!?」




まくしたてるあたしに。




「キィキィうるさいなぁ・・・」




その子は屈んで、あたしの頬を両手でつかみ。



あろうことか、キスをした。