「あぁ。」


そう言ってあたしの頭にポンと手を置いた。


要なら大丈夫。絶対勝つ。あたしは要を信じてる。


「やれ。」


お父さんの言葉を合図に一斉に飛び掛かってくる。



その後の光景に誰もが驚いた。



要の戦っている相手はみんな強いはず。しかも10対1。なのに要に次々と倒されていく。5分後に立っていたのは要だけだった。