星のラブレター




台所の入口まで行くと
冷蔵庫の光が闇を照らして
人影があった。



「…だれ?あ‥お兄さん……」

「っ!知佳ちゃんっ」


驚いた、お兄さんの口には
ソーダ味の
棒のアイスがくわえられていた。



「びっくりしたぁ!!」


「驚かしてごめん;
 喉渇いてさっ」


冷蔵庫から麦茶を出して
コップに注いだ。

「僕は暑くてアイスを」


溶けてきたアイスを
ペロッとお兄さんは舐めた。


飲み終わったコップを流しに置き、
部屋へ戻ろうとすると
手を掴まれ、壁に押さえられた。



「っなに‥」


「知佳ちゃん…」


吐息混じりの声。
手を退かそうとする。


「っ//やめてっ!
 あたし翔と付き合ってるの!」

一瞬お兄さんの動きが止まる。