明るい。 まぶしい。 久しぶりの日の光は、私の目を極度に痛めつける。 「目が覚めた?」 リクは私の手を握っている。 「う、うん」 「本当によかった。気がついて」 満面の笑みでリクは私を見つめている。 流れ着いたある海岸。 途中で気を失った私を背負いながら泳ぎ、ここまでたどり着いたらしい。 近くに港があるから、とリクはそこまで歩くことを提案した。