小さな背中はいつまで見れる？

部活が終わった。

さったが僕に一緒に帰ろうって誘ってきた。

いつもなら、帰りは違うグループと帰っていたのになぜか今日は僕と・・・。

　さったは、僕に言った。

「あのさぁ、お前って好きな子とかいるの？」

僕は、そういえば彼女なしの３年間を中学から今にわたって続いている。

「別に、いない。だって、好きになるきっかけ事態ねーもん」

「ふぅーん。そうか・・・。」

「お前、好きな人いるの？」

「おう」

さっとは言った。その言葉が、最後となり僕たちは別れた。

　さっとと別れてから１０分ぐらいたってからだろうか。僕の、家から５０メートルくら

い離れたところに女の子３人が１人の女の子になんか言っている。

でも、背が小さくてティアードスカートに白のTシャツ。そして、革のブラウンのベスト

を着ている１人の女の子は平然としたような顔つきでバカらしいと思っていたようで笑っ

ていた。逆に、３人の女の子は怒っていて顔が引きつっていた。その中で、たった１人が顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いていた。

「あんたのせいで、加奈子が苦しんだるんだよ！人の、彼氏にキスをしていいとでも思っ

てるの？！」

「誰が、したらいけないって決めたの？あたし、決まりとか守らないんで。皆、賢いね

～！！お決まりごとを守って！！ていうか、キスしたら何？したからって、なに泣いてん

の？そんなに、悲しいなら泣いてる今彼氏の所行ってささっとしてきなよ。」

　彼女は、あっさりしてそうな性格だ。でも、言うことは共感できる。共感できないこと

も少しあるけど・・・。

「今、行くとかするしないとかじゃなくて！！あんたが、どうして加奈子の彼氏にキスし

たかって聞いてるの！！バッカじゃない？！」

僕は、なんだかドキドキしていた。