運よく5年から6年でクラス替えがないのが救いだ。


クラス替えがあったら

あたしと大沢は確実に離れる。

なぜなら

うるさいから。

今は国語の授業をしている。

しかも丸読み。

あたしは読むのは得意だ。

ふとみると床に消しゴムが落ちていた。

あたしは消しゴムを見つめているうちに

誰かにあてたくなった。
あたしは消しゴムを拾い、それを



大沢に投げる


「いってえ!」

【ぎゃははは】

「吉野てめぇ!」

【いーじゃん】

「よくねえーあのな…」
「お前らうっせえぞ」

先生が怒る

あたし達は毎日こんな調子だった。