白球追いかけて

 ボールがオレの指先を離れたときだった。目の前にスクリーンが現れた。そこに映るフィルムにはシータとオレがいた。
 オレの投げたボールがシータを目掛けて飛んでいく。はじめて見る画像のはずなのに、なぜか見慣れた光景が広がっていく。