ふーのお母さんは、
ふーがきらいなやさいばかりをつめこんで、

いつもおべんとうのフタを開けるのがイヤです。

おふろのあとに、かみをかわかさないでいるくらいイヤです。


かわいくない
ふーのおべんとう。


一口たべると、ほっぺが落ちるくらい、

しあわせのあじなのです。




ふーは言いました。

『おかあさん
 なんでもないよ』



あらあら、ふーったら、お母さんにギュッとだきついて、

なんだか あかちゃんみたいです。