そういえば言うの忘れていたね。
翔太があの流れ星の話を知っているって。
「そうそう!翔太があの流れ星の話し知ってたんだ。それで意気投合したってわけ」
渓斗は俺の隣の席を引っ張り出して興味津々な表情を見せた。
「まじで言ってんの?それどこで聞いた?本とかなにか?俺は雑誌で見たんだけど」
「僕、最近引っ越してきたんだけど、別れるとき友達が教えてくれたんだ。そいつの名前が“流星”って言うんだけど…名前の由来になってるって。その話聞いたら鳥肌立っちゃってさ。それからよく星を見るのが日課になっちゃって」
笑いながら語る翔太に耳を傾ける俺たち。
その話を聞いたきっかけは俺たちとよく似ていた。
始まりは突然で…。
あの図書館での思い出が全身を駆け巡る。
「翔太、お前とは仲良くなれそうだ。」
渓斗は静かにこう言うと翔太は照れくさそうに笑った。
俺たちが繋がった瞬間だった。


