心のどこかでほっとする。
良かった、仲良くなってくれそうだ。
「渓斗くんは何で恋愛に興味ないの?」
「俺には必要ないだけだよ。今はね」
「じゃあ今は必要ないってことはいつか恋愛するってこと?」
「まぁ必要なときがきたらね」
翔太と渓斗の会話ひ俺は静かに聞いていた。
恋愛は必要ないのか。
渓斗は一体どんな恋愛するのだろう。
まぁ渓斗の場合は苦しまずに手にいれてしまうのだろうな。
要領いいしね。
「翔太は彼女とか欲しいって思うの?」
前髪を指先でくるくると遊ぶ翔太にこう聞くと翔太はピースサインを作ってみせた。
「あったりまえ!高校生活の目標!それに流れ星にもお願いしたし!あっ言っちゃった!!」
そう慌てて口に手を当てる翔太。
今さら遅いよ、もう聞こえたよ。
「…流れ星?」
翔太の発言にすぐさま食いついたのは天体少年の渓斗だ。


