もしそうだったらまた俺のテンションがた落ちだ。
でも翔太だったら瑠花とお似合いかも?
いや何考えてるんだよ。
そうなって欲しくないのに頭の中で想像をしてしまった。
神様、さっきのは無しで。
勝手に浮かんできたのです。
見なかったことにしてください。
「どんな子だった?」
「んー、あんまり覚えてないんだけど悲しい顔してた。」
「悲しい顔?」
「そうそう。今にも泣きそうな顔。でもまたそれが男性心をくすぐるっていうの?守ってあげたくなるよね」
瑠花が泣きそうな顔ね。
どうせ眠かったか何かだろ。
瑠花は欠伸をすると涙を流すから。
そう言って504円のカエルの指輪を左中指にはめる翔太。
改めて翔太の指を見るとさまざまな指輪がはめられていた。
カエル、革製の指輪、黒色のストーンリング。
変わった人だと思ったけれどきっと翔太は自分を持っているのだと思った。
学ランの胸元から覗くシャツだって無地色のシャツではなく、星柄だし…
ん?星柄?


