「はぁ…?」
ダメだ、会話の終わりが見えない。
一体何が言いたいんだよ。
「きっとね、高城渓斗がいなかったら僕がこのクラスで一番だったと思うのね?で、キミが二番目。僕、キミもかっこいいって思うよ」
「あ…ありがとう…」
引き笑いしかできない。
ちっとも嬉しくない。
だって二番目何だろ?
一番じゃないのにどうやって喜べばいいんだよ。
しかも同性から言われたって喜べるはずがない。
こいつ…危険?
翔太は長く細い指にはめられたカエルの指輪を見つめて俺に視線を向けた。
そして笑ってそれを差し出す。
笑った顔がかっこよかった。
くっきりした瞳に整えられた眉毛。
目にかかる長い前髪がまたいい雰囲気を作っていた。
自分に自信があるのがなんとなく分かる気がする。
「…なに?」
「この子、ケロリンって言うんだ。可愛いでしょ?」
銀色のシルバーアクセサリーだけどモチーフがカエルって…
なんて斬新なデザインなのだろう。


