夜空に咲く僕たちの願い



何かある意味尊敬してしまう。よく飽きずにそこに居られるなって。
って俺もそうか。
よく飽きずずっと瑠花が好きなことと同じか。



自分の席に座り携帯をいじろうとしたとき目の前に座っていた一人の人がこちらを振り返った。




「高城渓斗と友達なの?」




「え?」




目の前には黒髪で肩くらい長いウェーブヘアーに、まだ幼さの残る表情。
腕にはたくさんの民族アクセサリー。
指にはカエルの指輪。
そしてぷっくりとした唇の…男の子?


いや…男だよな。
だって学ラン着てるし。
なんだよ、このボヘミアンスタイル。




「僕の名前は間宮翔太(まみや しょうた)僕さー昨日よく寝れなくさぁ。理由聞く?その理由がさー女の子にモテモテ!だと思ったんだけど高城渓斗にそれを横取りされたってわけよ」



間宮翔太という人物は勝手に一人で会話をしている。
俺、相づちすら打ってないんですけど…