そんな顔されると誤解しちゃうよ。
あぁ、暑いからだ。
きっとそうだね。
エアコンすらついてないしさ。
そうだ、それしかない。
瑠花が俺に対して頬を染めるはずがない。
そして電車は目的地へ着いた。改札口を抜けると同じ制服を着た生徒たちがたくさんいた。
俺たちもそのうちの一人だった。
「俊介…さっきはありがと」
すると瑠花は髪の毛を耳に掛けながら俺にこう言ってきた。
その仕草に不覚にもどきっとしてしまう。
「顔真っ赤だったけど大丈夫か?電車ん中暑かったよな」
「あ、うん。暑かったね…エアコンが付いてないとか気が効かない電車だよね」
「そうだな。明日はエアコン付いてるといいな。会場行く?」
瑠花は苦笑いをし「うん」と頷いた。
ほらやっぱり。
顔が赤かったのは暑かったせいだ。
「全く素直じゃねぇなぁ…」
後ろでは渓斗が呆れた声を漏らす。
しょうがないだろ?
これが俺が今出来る精一杯なのだから。


