駅に足を運ぶ、自分の初恋の終わりに行き場のない気持ちの俺。
初日からこんな気持ちなんて最悪だ。
すべて瑠花が悪いんだからな。
はぁ、と溜め息をし、改札を渡る。
すると隣にいた渓斗が俺に近づいてきた。
「瑠花のこと諦めんのか?」
「じゃあどうしろって言うんだよ?これ以上傷つけって?」
渓斗を睨み付ける。
渓斗が悪いのではない。
俺がうじうじしてるから悪いんだよ。
知ってる、知ってますよ。
臆病者でごめんなさい。
「俺は俊介の味方だから好きにすればいいよ。でも誤魔化すのはやめろよな」
そう言ってぽんぽんと肩を叩いた。
視線の先にはホームで電車を待つ瑠花がいた。
誤魔化すなんて出来ないよ。
隠すので精一杯なのだから。
でも俺は何も分かっていなかった。
瑠花の言葉の意味も、渓斗の言葉の意味も。
恋はしたら終わり。
愛は知ったら終わり。
もう抜け出せなくなる。
ふと視線を落とすとそこにはあるものが落ちていた。


